2017/03/15
現在は科学技術も進み、まるで何もかもが解明できるようにも思えます。しかし実際はまだ解明されていないこともたくさんあるのです。そして古い時代の方が現代より進んでいないとも限りません。今回はそんな古代最大の学術機関、アレクサンドリア図書館についてまとめました。
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アレクサンドリア図書館とは
アレクサンドリア図書館は紀元前300年頃、エジプトのプトレマイオス朝のファラオによってアレクサンドリアに建造されたと言われています。そこには当時の紙であるパピルスの巻物が実に70万巻も所蔵されていたと言われます。書物の種類も膨大で、世界中の思想家、作家の著作、学術書、文学、地理学、数学、天文学、医学、演劇、宗教、自然科学、はたまたアトランティスやー大陸、レムリアなどの超古代文明の記述、現在オーパーツと呼ばれている謎の遺物の記録まであったとも言われます。また、数学者アルキメデなど世界中の学問の天才達が集まり研究をする大学のような場所でもありました。まさに現代をもある意味では上回る知識の宝庫であったのです。
アレクサンドリア図書館消失とその理由
アレクサンドリア図書館が消失した原因は諸説あり、それはローマ軍などによる戦火によるものだとか、キリスト教、イスラム教による弾圧だとも言われています。この後述した弾圧についてはなぜ行われたのかと言えば、当時アレクサンドリア図書館は実に様々なシ宗教書や古代文明についての書物を多数所蔵し、それらを学者達は研究していました。その中にはペルシアのアフラ=マズダ信仰やミトラ教、インドの仏教書、キリスト教では異端扱いされることも多かったグノーシス派などの文献も含まれていたようです。つまり当時にしてはとても進歩的で宗教や学派に関係なく純粋に学問を研究していたのです。
しかしそれはある意味では神の存在を解き明かそうとしたり、人間には手に届かない世界の謎を知ろうとする試みとも映ったのです。それがキリスト教徒やイスラムの人達には神への冒涜と感じられたようです。また、神の存在が研究によって否定されるようなことも恐れていたのかもしれません。一説では一部の貴重な書物達は宗教者の人達によって風呂の焚きつけにされてしまったとも言われています。
アレクサンドリア図書館弾圧によって分かる多くの謎の存在
アレクサンドリア図書館が消失した要因については諸説あるので、断定はできませんが、もし当時の神学者などから見て不都合という理由で弾圧されたのであれば、それは逆にまだ解き明かされていない謎や超文明が存在さいていたということなのかもしれません。世界は当然ながらまだ全て科学で解明できたわけではないという証拠でもあるでしょう。
アレクサンドリア (ちくま学芸文庫) [ エドワード・モーガン・フォースター ]
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(まとめ)
いかがでしたか?アレクサンドリア図書館は消失してしまいましたが、その中の多くは他の国々の文献を写した写本であったとも言われています。もしかしたらいつかそれらの原本が発見され謎の一つが解明される日が来るかもしれません。