2017/03/15
世界には解読不能な謎の文書があります。有名なものは植物画と女性を多く描いたヴィオニッチ写本などです。しかしこの他にも未知の内容の写本が存在しています。その一つがレヒニッツ写本です。
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レヒニッツ写本とは
レヒニッツ写本は未だ全てが解読されていない未知の写本の一つです。名前の由来はハンガリーのレヒニッツ市からで、写本には古ハンガリー語?に類似したものや卍(まんじ)十字架、三日月などのシンボルと共に解読不明な謎の言語が記されています。レヒニッツ写本の所有者で今のところ知られているのは、ハンガリーのバッチャーニグスターフ伯爵です。伯爵はこの写本をハンガリーの国立アカデミーに寄与しました。謎の多いこの写本ですが、伯爵家の蔵書の目録にはこの本が祈祷文と祈りの本であるという記述があります。しかし確実にそうだという確証はないため、現在でも多くの研究者が解読に挑んでいます。
また研究者の中でも何かしら意味のある文であるとする主張と、まったくの贋作であるとする意見に分かれる写本でもあります。
レヒニッツ写本の内容
レヒニッツ写本の文は難解そのものですが、絵柄からはどのような場面なのか予測がつくものもあります。例えばキリストの磔(はりつけ)の場面やイスラム教徒とキリスト教徒が描かれたものなどがあります。
レヒニッツ写本を書いた人はいろいろな神秘的、宗教的知識を持った人?
これはあくまで憶測の域を出ませんが、レヒニッツ写本を書いた人物は東洋の文化、北欧の古い文化などにかなり詳しい人物だったのかもしれません。例えばキリストが磔にされている十字架は左卍(ひだりまんじ)の形になっており、これは英語圏ではスワスティカと呼ばれ、語源はサンスクリット語だと言われています。これはサンスクリット語ではキリスト教のアーメンと同じような意味を持つそうです。またこの卍に関してはナチスが使用したことで良い意味を持たれていませんが、もともとは吉兆や祝福などを表す言葉だそうです。ルーン文字で太陽を表す「シゲル」という文字を二つ重ねたという説もあります。
レヒニッツ文書の研究では書かれているものは、ルーン文字とは類似しているだけで関連性はないという意見もあるそうですが、やはり何全く関係ないようには思えない気がします。またもう一つの絵柄であるイスラム教徒とキリスト教徒と言われる人物が描かれたものには絵柄の上部に古ハンガリー文字(ロヴァーシュ文字)の数字(なんらかの年号?)のようなものや、ルーン文字のギューフ(贈り物のような意味を持つ言葉、アルファベットのXに似ている)かもしれないとも思える文字が書かれています。確かに絵柄は二人の人物が対面しており何か謁見して品物を贈っているように見えなくもありません。
(まとめ)
いかがでしたか?レイニッツ写本はデタラメという意見もありますが、とても想像力をかき立てられる写本です。絵が分かりやすいぶん、ヴィオニッチ写本よりは解読の手がかりがあるかもしれません。興味がある人は解読に挑戦してみましょう。