2017/03/15
歴史上には様々な内容の書物が存在しますが、中には未来の予言書という謎の書物もあります。
しかしそれらは正式な予言として書かれた本としてではなく、意外なところから発見されることもあるようです。
今回はそんな日本の未来を予言しているような、不思議な書籍の逸話です。
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をのこ草子とは
をのこ草子は江戸時代頃に書かれたとされる書物です。はっきりとした作者、詳しい制作じきについては不明です。この本は予言書のようなものではなく、現代風に言えば未来世界を描いたSF小説のような書物であったようです。しかし空想にしてはあまりにも記述されている内容が現代を言い当ててあることから、預言書のような書物では?と話題になることもあるようです。
をのこ草子の内容
をのこ草子には未来世界を予想した内容が書かれています。それによれば
- 今から250年後頃(1980年代にあたるとされる)世の中は変わり果てている。キリスト教はとても盛んになり、空を飛ぶ人や地を這う人も現れる(飛行機や地下鉄ともされる)風雲を使って雷電で利益を得る人も出てくる(気象ともされるが電話やネット情報のことの可能性もある)死んだ人を蘇らせる人も出てくる。
- 人の心は悪に染まり、恐ろしい世の中となる。妻は夫に従わなくなり、男は痩せて髪が長くなり、とても戦には行けなくなる。さらに女は髪が短くなり袖のない着物をまとい性に奔放になり、家族をかえりみなくなる。
- いよいよ世が衰えてくると、その果てに地、水、風、空などの大きな災いが起こり、全人口の5割の人が死んでしまうだろう。そして外国に攻め込まれるだろう。
- 神のような力を持った大王が現れて、人々は悔い改めることになるだろう。そして世の中は再び正しくなるだろう。その間、100年は人々は苦しむことになるだろう。
となっています。確かに現代は飛行機や電車が交通手段として使われ、性の問題もおおらかになり、男女の在り方やくくりも変わってきています。当時の未来小説にしてはとても現代の特徴を言い当てている内容になっているようです。
をのこ草子を引用した人物
をのこ草子は友清歓真(ともきよよしさね)という人物の書物においてもその内容が引用されているようです。この人物は密教や神道の修行を山中で行っていたようで、キリスト教の知識なども持っていたようです。をのこ草子の作られた経緯については不明ですが、江戸時代以降に彼のような人物が編成に関わった可能性もあるでしょう。
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(まとめ)
はたしてをのこ草子は江戸時代の人々の素晴らしい想像力が生んだ書物なのでしょうか。それともそれ以降に何者かが予言書のような代物として記した物なのでしょうか。真相は謎ですが、内容の一部は現代の我々への警鐘として受け止められるでしょう。