2017/03/15
リングの貞子と言えば長い黒髪を引きずって追いかけてくる恐ろしい存在です。
しかしどのような関連があるのかは不明ですが、この貞子のモデルとなった女性が明治時代頃に存在していました。
今回はそんな女性超能力者についての記事です。
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高橋貞子とはどんな人?
高橋貞子は明治時代頃、弁護士である夫と共に東京で暮らしていた女性です。小説「リング」の登場人物貞子のモデルでもあると言われています。
ある日貞子は火箸が勝手に動いて火鉢の上に「清」という文字を書いたと告げました。
以前から貞子に不思議な能力があると感じていた夫は、彼女と共に数十回の実験を試み、貞子に透視や念写の能力があることを発見したそうです。
その噂は知人でもある研究者福楽友吉の耳にも届きました。
福楽は以前、貞子と同じように透視などの能力があると言われていた、御舟千鶴子や長尾有子も研究していましたが、その力を世間に立証するには至らず、彼女達は世間から白い目で見られるなどし、両名とも服毒や病死してしまっていました。
貞子の超能力を立証する実験とは?
しかし超常現象はあると信じていた福楽は貞子と多くの心理学者達と共に実験による立証に望んだのです。
密封された箱の中の紙に自分の思い浮かべた文字や映像を念写するという貞子の超能力を調べる実験は1913年の2回目の実験において、「妙法」「天」などの文字、また、貞子の自分の指3本を映すということに成功したそうです。
しかし、放射線を使ったのではないか、トリックだ、などの学者達の猛反発に合い、ついに実験は取りやめ、福楽自身も研究機関である東京帝国大学を追放されてしまうのです。
このことに罪悪感を持った貞子と夫は東京から岡山へと転居したとそうです。その後のくわしい消息は不明となっています。
シャーマンのような貞子の透視や念写
貞子が超能力を使う際は日蓮宗の御経を唱えた後、トランス状態になり、別人格が出現し念写を行うという方法でした。
その時の記憶は彼女には残っていなかったそうです。この点が福楽博士の以前研究していた女性能力者の方法とは違っていたようです。
貞子はシャーマンや神憑り的なものに近い能力を持っていたのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
本当に彼女にそのような能力があったかどうかは定かではありませんが、現在では超能力のカテゴリーに念写(ソトグラフィー)という能力が加えられていることから、貞子にもそのような能力があったのかもしれません。
いつの日か、彼女の超能力が真実であったと立証される日も来るかもしれません。