2017/03/15
アマゾンには数々の変わった文化を持つ人々がいますが、まだ謎に包まれている民族の人達もいるようです。その中に一つがアワ族と呼ばれる人達です。彼らは決して我々より便利で進んだ生活をしているわけではありませんが、その生活を見ると、私達が忘れかけているものについて思い出させてくれます。そこで今回はそんなアワ族についてまとめました。
sponsored link
アワ族とは?
アワ族はアマゾンの密林奥深く暮らす民族です。
500年ほど前までは1万人ほどいたとされますが、現在ではわずか300人~400人に減少してしまっています。
彼らの生活スタイルは森の中を生活道具や動物を連れて歩く遊牧スタイルです。
これはかつて、ゴムやサトウキビ農園を作るために無理やり連れ去られ、虐殺された悲しい歴史から、自然と身についてしまった生活習慣だそうです。
その前までは農作物も作っていたということですが、その知識は彼らの間ではほとんど失われてしまっています。
アワ族の特徴や一緒に暮らす動物とは?
彼らの考え方や行動の特徴としては森の動物を全て自分の子供の用に可愛がるというところです。
彼らは外の世界を知らず、自分の身の回りの親族を最も大切にしていますが、森の動物や自然もまた、彼らにとっては同じ家族なのです。
もちろん生きるために必要な分だけ動物を狩ることもありますが、地球上のものは皆、元々は同じ大地から生まれた大切な存在だということを彼らは知っているのです。ですから食べる以外でも幼い動物の子供には自分の母乳をあげたりして育てます。
動物の方も彼らに木の実や果物を分けてくれ、時には見張りのような役目も果たしてくれるそうです。
アワ族と一緒に暮らしている動物には野性の豚、リス、ワニ、アルマジロ、大型ネズミ、インコなどです。
アワ族は今も減っている?
最近ではアマゾンの密林が不当に伐採され、そこの住む人の生活が脅かされていますが、アワ族もその例外ではないようです。
農地を広げるための野焼きや、不法侵入者により住む場所を奪われたり、不当に殺されたりしているのです。
3年前には地元の農場主により8歳ほどの女の子が残酷な方法で殺害されました。
このような理由から最初数万人いた人々は今では数百人に減少してしまったのです。
(まとめ)
いかがでしたか?最近ではアメリカ大統領戦などで勝利したあの人物が移民追放を掲げ国境に壁を作るなどと発言しました。また、特定の富裕層だけが独立した場所に住むなどの動きもあるようです。
このようなことについては人それぞれ様々な立場や意見があり、一概に何が正しいかは言い切れませんが、現在の我々は人間的に本当に進歩しているのか、それとも退化しているのか、それぞれがふりかえってみる必要はあるかもしれません。