2017/03/15
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過去も未来もない?アマゾンの民族ピダハンとは
我々はよく昔はよかったなぁとか、将来こうなったら、ああなったら、あれがあったら、これがあったら、などなど、いろいろ思うことが多いものです。
しかし、世の中には、そんな悩みからほど遠い人達がいます。 今回はそんな不思議な民族について書いていきたいとおもいます。
ピダハン族(ピラハ族)
彼らはアマゾン川流域に住む民族です。マイシ川という河川の近くに住んでいるそうです。 人数は400人ほどで生活スタイルは、狩猟、採集、漁労です。
ピタハン族の思考と言語
彼らには、現代人には考えられない思考形態や言語があります。
- 自分を誇張する、良く見せたいなどの概念があまりない。ゆえに、他部族のような、羽飾り、入れ墨などの習慣はない。
- 言葉の音韻が11種類しかない。そのかわり、他人に伝える際は、口笛、歌、アクセント、叫び、鼻歌など、様々な方法を用いる。
- 色の概念がない。あるのは、暗い、明るいぐらい。最近の研究では、~のようなという 比喩は、用いることもあるらしい。
- 数の概念がない。多い、少ない、足りるなどを説明には用いる
- 性差で区別する概念がない。父親も母親も「親」という一言で表される
- 挨拶言葉らしきものがない。こんにちは、さようなら、すみませんなど。 (人間関係を円滑にという概念がないから) ちなみにすみませんなどを伝える場合、行動で示すらしい。
- 「と」などの接続詞がない。〇〇と△△が元気という場合。○○は元気だ。△△は元気だ。と一回、一回言う。(時間の概念がおおらかであると同時に、面倒くさがらずちゃんと言うことが大切らしい)
- 忙しいという言葉がない。
- 右、左という概念がない
- 神様という概念も儀式もない
- 現在進行形しか時間概念がない。過去、未来がない。
- 兄弟以外の親戚概念がない
- 蓄えない、お金も存在しない
- 所有、争奪もない(彼らいわく、川はいつでもあるし、魚はいなくならないから)
- 夜だからみんな寝なきゃという固定観念はない。(ただ暗いので気をつけろとは言うらしい。)
- 不安もほとんどないらしい
宣教師さえ折れた彼らの幸せさ
ある時、この地を訪れた宣教師が、彼らに布教しようとしましたが、彼はまもなく屈服し 神学を捨て、言語学者になってしまいました。彼らには、不幸という概念もなく、ゆえに神を必要とはしていなかったからです。
(まとめ)
いかがでしたか?見習いたいですが、現代人には、とても無理そうです。しかし、彼らの生き方は、シンプルでありながら、幸せというものについて、難しく考える必要がないということを教えてくれるようです。
では今回は、ここまでです。また次回!