ある男の雑記・日記・気になること

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東日本大震災を、一人暮らしの東京杉並で経験した話

time 2016/10/26

東日本大震災を、一人暮らしの東京杉並で経験した話

東日本大震災が起きた時に、東京で地震を体験した方も多くいたと思います。

今回は、東京杉並区で震災を経験した体験談です。インターネットが役に立った話や、どすることもできないという現実などが語られています。実体験でしかわからないこともあるので是非参考にされてはいかがでしょうか?

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遅く起きた日、突然の揺れ

 

 

2011年3月11日。その日私は、東京都杉並区の自宅にいました。「えっ東京?東北じゃないの?」と思われそうですが、地震が少ない土地で生まれ育った私には震度4の揺れも衝撃で、また実際に「被害」とよべるものを実感していたので、敢えてお話させて下さい。

お恥ずかしながら、前日遅くまで仕事をしていた私は、昼過ぎに起きて、そこから自炊しようと、ご飯をお釜にセットしたところでした。

不意に「ガタン!」と突き上げられるような揺れを感じ「地震?」と思いましたが、小さな揺れは上京した後に経験していたので、また同じ規模のものかと思い、のんびりしていました。

しかし揺れは次第に大きくなります。

私はどうしたらいいかわからず、ぎしぎしと揺れていたテレビを取り敢えず手で押さえ、他に落ちそうなものが無いか見ながら、へっぴり腰で立ちつくしたまま、揺れが治まるのを待ちました。

 

とにかく周囲の状況を確認

幸い私の住むアパートは造りが丈夫だったらしく、大きな被害はありませんでした。

お米をセットしたばかりのお釜が低い棚から落ちて倒れていたので、まずそれを拾い上げて棚にもどし、更に倒れていた小物や化粧品類を元に戻す程度で、部屋の中は片付きました。

よくテレビなどで、地震時外に出るべきか屋内にとどまるべきか、といったことが言われますが、揺れが収まった後、私はひとまず外に出ました。

自宅の窓からは隣の家の壁くらいしか見えない状況で、実際外ではどの程度被害が出ているのかの想像がつかなかったのです。

また一人暮らし故に、一人が単純に怖かった、というのもあります。外に出ると、そこには普段と何も変わらない景色があり、安心しました。

また周囲にも一人暮らしのアパートが多く、皆さん同じ心理状態だったのか、ぞくぞくと住人が外に集まっていました。そんな中、近所に住む大家さんが外に出て、写真を撮っていました。

その先には、揺れでさおだけが落下し、窓ガラスが割れたベランダがありました。大家さんは「保険を申請する時に必要ですからね。○○さんも何か少しでも被害があれば、何でも言って下さい。些細なことでもいいですから」と声を掛けて下さいました。

また、普段は全くコミュニケーションをとっていなかった周囲の人たちとも、「何かあれば一緒に避難所に避難しましょうね」「自分は地震に慣れているので、何か困ったことがあれば声を掛けて下さい」など、心強くなれる会話ができ、とても安心したのを覚えています。

一番困ったのは、やはり食糧

震災後、一番困ったのはやはり食糧です。当時そんなにお金が無かった私は、スーパーのお弁当やレトルト食品を食べることが多かったのですが、震災後、レトルト食品はまず一番に棚から消えてしまいました。

杉並という、あまりお金のない一人暮らしの学生もいれば、巨大なお屋敷に棲むセレブもいる、という土地柄か、セレブな人たちが高級食材からカップ麺まで大量に買いこみ、学生らしき人が空の棚の前で呆然としている、という状況が何度もありました。

高級なお寿司の盛り合わせなどが残っていても、一人暮らしでは買うことはできず、非常に困りました。ただ、嬉しい体験もしました。

空っぽのカップ麺の棚を見て溜息を漏らす私に、女の子が「これ、最後だったんです」といって、2つ握っていたカップ麺のうち片方を、私に分けてくれたのです。

「ひとつあれば今日は足りるから」と。東京は殺伐とした街だと思われがちですが、この時、本当に人の温かさも感じることができました。

インターネットが支えになった

震災後はバイトも全て休みになってしまい、また「また揺れたら…」という恐怖心もあり、家から殆ど出ない日々が続きました。確か10日程は、買い物以外の外出をしていなかったように思います。

さらにテレビも、ずっと続く緊急地震速報の音が恐怖で、見る気を失くしていしまいました。そんな時、私の大きな情報源となったのがTwitterでした。

デマも多く流されてはいたのですが、有益な情報も多く、また多くの人が文字の上で励まし合い助けあう状況は、一人で不安になっていた私を強く励ましてくれました。

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(まとめ)

「震災が起きたらこう行動しましょう」「こんな準備をしておきましょう」という情報は、日々テレビなどで伝えられています。しかし、本当に「いざという時」は、シュミレーション通りにいかないものだと思います。

確かに、防災に対する知識を持ち、普段から心がけることは必要ですが、当時の食糧の買い占めに見るように、自分の心がけではどうにもならないことが起きるのです。

(実際、私はある程度レトルト食品などを自宅にストックしていましたが、その後10日間自宅にいるうちにストックはなくなり、その後買いに行っても買い占めが続いている、という状況でした。)

そんな時、やっぱり一番大切なのは、周囲の人とのつながり、コミュニケーションだと、この時本当に強く感じました。

特に一人暮らしだと、普段近所付き合いは殆どなく、隣にどんな人が住んでいるのかわからない、という状況になりがちですが、せめて普段から顔くらい知っておけば、「あの人は大丈夫だろうか」と思い合えるきっかけくらいにはなるのではないかと思います。

家具が倒れたとか、家が傾いたとか、大きな被害ではありませんが、一人暮らしの私が経験した、震災の記憶をまとめさせていただきました。

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